堀江貴文『99%の会社はいらない』レビュー

99%の会社はいらない (ベスト新書)

お!これはよさそうだ!と直感して読んでみました。

→ 99%の会社はいらない

  • 勤めている会社がバカ。
  • 勤めている会社を辞めたい。
  • 無駄な仕事をやらされている。
  • 5年後、今より給料が下がっている可能性がある。
  • 10年後、会社が存続しているか不安がある。

こういった人は読んでみると、その肩を確実に押してくれるでしょう。

他人の時間で忙しい人は「忙しくて大変」と感じてしまう。

自分のしたいことで忙しい人は「そんなに忙しくない」と感じる。

確かに私も、ずっと本や動画で勉強したり、ブログやメールを書いたり何かしらしているわけだが、忙しいとは感じたことがない。それは誰かにやらされているからではなく、自ら選択して主体的にやっているというのが大きい。

時々、経験もないのにフリーランスになるのはバカだといったような記事が散見されるが、サラリーマンらしい意見だと思う。危ない橋を渡っているようで危険だと感じることも解る。
しかし、彼らにとって炎上やちょっとした経済的損失は、失敗というより経験と感じて、それほど深刻な問題だと思わないんじゃないだろうか。
自ら選んだ選択で失敗することは受け入れるだけで済む。

彼らはブログを書いたり、人に会ったり、服をコーディネイトしたり、そういった遊びの要素でお金を発生させている。これがまた世間一般からみれば腹立たしい原因にもなっているような気がする。

これが誰かに言われてやっているのであれば「言われたことをやっただけなのに」と、会社の責任にできるが、自分ではどうすることもできないので、苦痛に感じる。

それぐらい主体的になって「フリーランスになる」「起業する」ということは、精神的には楽で夢中になって取り組んでも忙しいと感じることがない理由でもある。

私自身、サラリーマンになってからフリーになり、またサラリーマンになったが、圧倒的にフリーランスのほうが向いていた。

ということは、世の中にも私のように「雇われるより起業したほうが生きやすい人」がいるはずだ。しかし、学校では起業のやり方なんて教えてくれない。会社に入ってしまえば尚更だ。

規律を守り、みんなと同じことをすることが正義で、はみ出した者は悪とする教育しか受けてこなかった。中には教師自身が差別を助長することを無意識にしている場合もある。

前置きが長くなってしまった。

日本の会社はおかしいと思わないか?

14のトピックから、会社という古い体質の組織に疑問を投げかけている。

マンパワーもロールモデルもいらない

今や大勢の人間を雇うことがおおきなことをできるんじゃないか?という考えは時代遅れ。仕組み(システム)さえちゃんとしていれば、少数精鋭の会社が大企業に引けを取らない利益を上げることができる。かといって、人数を増やしたところで収益は大きくならない。

それなら、仕組み(システム)にお金をかけた方が収益が上がる。

ビジネスやプロジェクトが、マンパワーでもロールモデルでもなくなってきている。

右肩下がりになりつつある日本社会。その中において、古い体質に縛られている日本企業のあり方、そして付き合い方を考えていられる時間はあと数年もないだろう。

仕事のない時代がやってくる

仕事がなくなるのではなく、仕事から解放される

面倒くさいことなどはAiや人工知能、ロボットが行う時代が来る。

「最適化」で面倒な仕事は減らす。

例えば簡単なITの使い方として私はこんなアイデアを持っている。

というか取り入れて実行しているお店も多いだろう。

Twitterの半ボット化だ。
これも一種の最適化といえるだろう。

お店のオープン時間にオープンの案内をつぶやかせる

たこ焼き屋ふなさん
今日も元気にオープン!
夜の10時まで営業しています。
みなさまのご来店お待ちしています。

お昼頃には

ご来店時「Twitterを見た!」と言ってくだされば、トッピング無料サービス。
さらに、たこ焼きの写真をツイッターに投稿してくれたお客様には、当店のたこ焼き君イラストのステッカー(非売品)をその場でプレゼント!
お気軽にお立ち寄りください!
スタッフ一同お待ちしてます!

集客とバイラルの自動化。

閉店時間には

本日もたくさんのご来店ありがとうございました。
またのご来店お待ちしております。

文面やプロモーション内容は何でもいいが、Twitterをちょっと利用するだけで、しかも自動化するだけで、楽に売上アップが期待できる。

これをインターネットはわからん。Twitterは苦手、などと言っているとどんどん損をしてしまうことになる。

いまどきチラシ広告に10万円ぐらい使うなら、こういった方法を試してみる方がずっと実用的だ。

ルーチンをシステム化できるなら、どんどんネットやパソコンにやらせた方がいい。

システムがあれば感情論はいらない

「そもそも僕は感情論が大嫌いだ」

私自身、感情とビジネスは全く別だと思っている。

それが「会社愛がない」とか、「上司に対する態度が」とか、「上司からの電話にはすぐ出ろ」だとか「対面会議に価値観をおき続ける」だとか、それでどれだけのアイデアや時間が無駄になっているんだろう?

だから「遊び」を仕事にすればいい

「イケダハヤト2号です」と名乗って、本人にケンカを売るぐらいの方が受けるかもしれない。

僕だって真似とブラッシュアップを繰り返しているのだ。

意外だったのははあちゅうさんやイケダハヤトさんについて数ページ言及しているてんだ。
一般人が成功する事例として好意的に紹介されている。

私も「ニセハヤト」と名乗ってケンカを売ってみようか?!

ニセアキラのようにね。

布施明さんの「君は薔薇より美しい」を 聴いてみると星野源っぽい!と思ってしまう。
本当はその逆なんだけど。
真似して自分のものにするっていうことは、どの業界でも行われている。
そしてそれがまた新しいグルーヴを作り出している。

会社ではない新しい組織のカタチ

ホリエモンという”独裁者”

「働くことは楽しいこと」

ムーブメントには「二人目」が大事

会社に属しているあなたへ

キングコング西野にみる、惹きつける力

周りから見て面白いと思われることを淡々とやり続ける。

キンコン西野さんのおとぎ町の取り組みについても書かれていた。

おとぎ町は、簡単にいってみればお笑いのディズニーランドを作ろうということだ。メインアトラクションのお笑いステージを観た後にもその周辺の飲食店にお金を落として行ってもらおうということだ。

おしてその作る工程すら秘密結社 おとぎ町商工会という有料のオンラインサロン生と一緒に作り上げていくというものだ。

お金を出してでも参加したい。この価値を創出できるかがカギになる。
これはホリエモンのオンラインサロンHIU『堀江貴文イノベーション大学校』と同じ理念だ。
お金を出してまで参加することにより、主体的に参加しているし、誰かにやらされているわけではないから、楽しんでアグレッシブに参加出来る。結果的に遊びが仕事になっている。

「大人が本気で遊べば仕事になる」というのは実はサンクチュアリ出版が長年読者に対して送っていたメッセージでもある。

相手の心を読む前に、自分をさらけ出せ。

本当に幸せになりたいなら、まずは広い世界を見てからでも遅くはない。

相手のことをあれこれという前に、自分をさらけ出したほうが楽だし信頼関係も生まれる。ややこしい心理テクニックはいらない。そのまま相手の懐に飛び込んでいくことが、いい関係を作る秘訣でもある。

それでもダメな場合は、やがていつかは破綻する。先手を打って自分を散け出したほうが答えは早く出る。

行動するのは実は簡単である。バカになればいいのだ。

スティーブ・ジョブスもスタンフォード大学卒業式で卒業性にこんなメッセージを送っている。

ハングリーであれ。バカであれ。

この言葉も「ホール・アース・カタログ」という本の最終号のメッセージだったとジョブスは語る。

思考やメッセージはいつの時代もシンプルで、その言葉が人を突き動かす。

『99%の会社はいらない』は、全体的にはいろんなアイデアなりビジネスモデル事例をホリエモンの視点で紹介した内容になっている。会社に属さず働くことは楽しいし自由だということが伝わってくるし、そんなに難しいことじゃないと書かれている。

  • 勤めている会社がバカ。
  • 勤めている会社を辞めたい。
  • 無駄な仕事をやらされている。
  • 5年後、今より給料が下がっている可能性がある。
  • 10年後、会社が存続しているか不安がある。

繰り返しになるが、こういった人は読んでみると、その肩を確実に押してくれるでしょう。