『プリンスと日本』レビュー「プリンスの全盛期は明日です」 って、泣ける

プリンスと日本 レビュー

ようやく読了したので、感想を書きます。

この本は非常に特殊な本。プリンスに関わった日本の人からファンに至るまでインタビューがされていて、中には実際に知っている人が何人も登場していた。プリンスが日本で売り出される際もファンの力が支えになっていたというエピソードも熱い。

  1. 来日公演は計6回。
  2. プリンスが経営するクラブ「グラムスラム」横浜支店があった。
  3. ツアー来日中に日本でレコーディングをした。
  4. オフィシャルで発売された映像作品に日本で撮影された映像が使われているものがある。
  5. ホテルが気に入らず急遽ホテルを変更。
  6. ホテルのキッチンにプリンス専属のコックを入れてポップコーンを作らせた。
  7. くまちゃんハチミツを愛用するプリンス。
  8. 来日公演でファンが踊った変なおじさんダンス(志村けんさん)をプリンスも真似て踊った。
  9. 志村けんさんは愛のペガサスが発売された時期に音楽誌でレビューを書いている。
  10. When Doves Cryの邦題「ビートに抱かれて」は名邦題。「ドブスが泣くとき」にならなくてよかった。
  11. 「プリンスの全盛期は明日です」(佐藤淳氏)って、泣ける。
  12. プリンス 裸芸人認定(安斎肇氏)
  13. 安斎肇さんのプリンス溺愛ぶりが改めてすごい。
  14. プリンスと似た音楽性を持つCAMEOの「Alligator Woman」というアルバムのジャケットの女性はヴァニティ(TUNAさん談)
  15. 久保田利伸氏のベストアルバム「THE BADDEST」のミックス&追加レコーディングはペイズリーパークで行われた。プリンスのエンジニアだったスーザン・ロジャーズが担当。
  16. 久保田氏はプリンスと何度か会って話をしている。
  17. 小比類巻かほるさんの「DREAMER」のMVのシンガーは後のプリンスのダンサー通称ダイアモンド&パールちゃん。
  18. 小比類巻かほるさんはプリンスが曲提供した唯一のアーティスト。シーラ.Eとの交流も深かった。
  19. ハードロックカフェ東京にプリンスはお忍びで来店。ストロベリーダイキリを気に入り後日ホテルにもデリバリーさせる。

あとは読んでのお楽しみということでここまで。

【CONTENTS】

第1章 音楽雑誌に見る『Purple Rain』以前のプリンス

第2章 ワーナー・パイオニア公認ファンクラブの結成

第3章 『Purple Rain』リリース後の急展開
佐藤 淳 インタビュー

第4章 音楽雑誌の記録と証言で追う2000年代までの動向
岩崎隆一 インタビュー
内本順一 インタビュー

第5章 90年代半ば以降のコミュニティ/トリビュート・イベント

第6章 インタビュー編〜識者と関係者が語る、それぞれのプリンス
安齋 肇
m.c.A・T
スガシカオ
松尾 潔
久保田利伸
小比類巻かほる
Dr.フィンク

日本のプリンスマニア向けの本ではあるけど、プリンスファンにとっては興味深い記事ばかりだったので、まだ読んでない人は是非読んでみてほしい。プリンスが歩いた日本を思い浮かべ、プリンスの軌跡を追ってみるのもおもしろい。

監修:CROSSBEAT編集部, 監修:TUNA
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